五聖神誕生談

 
『五聖神黙示録』を思いついたのは、だいぶ前のことである。確か専門学校を卒業する前か後だったような気がする。
 どうして方角神を使ったネタにしたかったのか、多分『陰陽大戦記』の影響が強かったと思われる。
 他にも『ふしぎ遊戯』や『ベイブレード』の影響も受けていたと思う。私だけの方角神物語が欲しかったんだと思う。
 他の方角神作品は古代中国や時代問わずの日本が多かったため、私は何とかして、他作品と違った物語を創ろうと思った。
 まず思いついたのは異世界の地球。そこに東西南北と中央の五大大陸がある。中央大陸は乾海・艮海・巽海・坤海に囲まれている。次に思いついたのが、蒼龍、白虎、朱雀、玄武、麒麟が各々の大陸を守っているという設定。それから世界を守るために五聖神に選ばれし少年少女5人。彼らは地球の平衡をよくするために陰を広げようとする悪者と戦う――という物語。
 それから5人の少年少女は両親の死や戦争や親の離婚などの問題を持ち、また悪者を退治しながら困難を乗り越えてゆくというものであった。
 それから舞台は西大陸はアジア、北はヨーロッパとロシア連合、東は東南米、南はアフリカとオセアニア、中央は中近東と中央アジアを模して設定した。主人公たちの外見もそこの地域に合った姿にしなければならない。更に実際の地球と同じ国をモチーフにし、彼らの国の外観もモチーフと同じにしなければならなかった。
 まず西大陸はすんなり中国で決まった。北は最初はスウェーデンにしようと思っていたが、どうせならマイナーな知名度の国……チェコの方がいいと思って決定した。東は最初はカナダにしようとしたが、西部開拓時代のアメリカにしておいた。南大陸は主人公は女子なので浅黒い肌の方がいいと思って北方アフリカにした。中央大陸はどうせならファンタジーなんだからということで、架空の国にした。
 そして主人公たちの苦難やコンプレックス。ファランは赤眼、リシェールは家族とは違う髪と眼、ケンドリオンは親の離婚、サユは母を殺され、バンドールは戦争で親と帰る家を失くして森の中で育った。これが凄く難しかった。しかし、主人公たちはそれらを抱えながら最後は幸せになったということにしたい。